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戦うことを忘れた武装神姫 その30 とある街の片隅。 集合住宅の一階テナントにちょこんと入っている、ごく ごく小さなバイク屋。。。 店内には1990年代のロックが響く。 整備台 には、ハイブリッドバイクの先駆けとも言われる大型のアメリカンバイクが。 ツナギを着た、この店唯一の「ニンゲン」がセルスイッチを押す。 キュキュキュ・・・ キュキュキュ・・・ どぅん! どどどどど・・・ ・・・ぼすっ 「あ。」 マフラーから黒煙を軽く吐き出し、エンジン停止。 「ほら、止まった。 言ったとおりだろ?」 かのメカニックが呟くように言った。 すると、シートを外したあたりで何 やら部品がモゾモゾ動いた。 そこから出てきたのは・・・ 「やはりセンサーの不調でしたねー。あたしもまだまだ・・・ ドクターの 目立てには敵わないっすよ。」 武装神姫・フォートブラッグ、通称「砲子」。 ずるずると吸気センサーを 引っぱり出し、目前で待つメカニックに手渡した。 「そりゃそうだ。 こうでなけりゃ、この仕事は勤まらないって。」 メカニックは砲子に新しいセンサーを渡し取付作業を命じた。 砲子は傍ら に置かれた自らのバックパックに接続されたFB256・・・改め自在電動小型 汎用工具を片手に、再びバイクの中へと潜り込んでいった。 ・ ・ ・ ・ ・ 彼- この店を一人で切り盛りする、メカニックの浅川 -が、武装神姫と出会 ったのは半年程度前のこと。 店を開けた当初からのお客さんの一人が、武装神姫を胸に入れて尋ねてきた 事がきっかけだった。 その神姫は、やたらと機械が好きだった。 いつしか、そのお客さんが来る 時にはかならずその神姫も付いてきて、お客さん以上にあれこれとバイクの 事を質問された。。。 それからしばらく経った日のこと。急ぎの修理が入った。出たばかりの最新 ハイブリッド・V4フルカウルツアラー。 経験と検電・目視により故障の 個所はすぐに判明。 だが、問題はその場所。 センサーに繋がるカプラー の不具合。 すなわちカプラーを新品に取り替えればいいだけ。 だけなのだが・・・バイクの形状のため、すんなりと手が入らない。 カウルを外し、タンクを外し・・・とても時間が足りない。。。 そこへ偶然にもやってきた、神姫付きのそのお客。 彼に頼み、神姫に修理 をさせてみることにしたのである。 神姫は、メカニックが用意した新しい カプラーを手に指示された箇所を目指しごそごそ潜り込んでいった。 数分後。 神姫は振動で配線が一部切れかけている古いカプラーを手にして 無事に帰還。 そしてバイクは・・・、何事もなかったかのように、力強い エンジン音が戻った。 一人では時間が足りない。 とはいっても、人を雇う余裕もない。 そこで。 メカニックは武装神姫をひとり、そのお客さんを通し手元に置く 事にし・・・かくして、看板娘・砲子のDrusilla(ドゥルシラ)がやって きたのであった。 ・ ・ ・ ・ ・ 「そうだ、スロットルセンサーも交換して。 大丈夫だとは思うけど、念の ために換えておくわ。」 浅川は奥から持ってきた新品のセンサーを袋から出し、ドゥルシラが居る傍 へと置いた。 すっと手が伸びてパーツは引き込まれていった。 ドゥルシラが内部で作業をしている間に、浅川はブレーキフルードの交換に かかった。 浅川が好きな、ロックのかかる店内。 当たり前の作業を、当たり前に手際 よくこなしてゆく、一人とひとり- 。 やがてCDが終わる頃、独特のエンジン音が店内に響き渡った。 「ふぅ・・・治ったっすねー。」 「ドゥルシラ、次はお前が一人で故障箇所も洗い出せるようにがんばろうな。」 「はーい。」 手を洗い、コーヒー片手に戻ってきた浅川はCDを入れ替えた。 イグニッションを切り、再び店内には90年代のロックのみが空気を支配する- 。 傍らのイスに腰掛け、同じく身体を洗ってきたドゥルシラを膝に乗せた浅川 は、ざっと店内を見回した。 独り必死に店を守っていたときとは比べもの にならないほど、小綺麗になっている。 それはもちろん・・・ 「こいつが生み出したゆとり、だよな・・・。」 砲子のドゥルシラを視界の隅に置きながら、誰に言うわけでもなくぼそりと 言った。 ロックに聴き入っていたドゥルシラは一瞬振り返って浅川を見た が、浅川の幸せそうな顔付きに、ひとり何も言わずに小さく頷き再びロック に聴き入るのであった。 ココロに、ゆとりとシアワセを運ぶ神姫がいる。 ここに居るのは、戦うことを忘れた武装神姫。。。 <<トップ へ戻る<<
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ガングラー鋼月の『今時の武装神姫事情』Vol.4 『家電としての神姫』 さて今回は、若干趣向を変えて、インタビュー形式でお送りすることになった。 インタビューのお相手は、家電総合メーカーSH社の情報家電部門・那珂川ジュンさん。近日発売予定の『家電の能力を持った武装神姫』の生みの親だ。 家電メーカー製神姫とは一体どんなものなのか。お会いして話をしてみると、神姫の新たな可能性が見えてきた。 ガングラー(以下、ガ): 今日はよろしくお願いします。 那珂川氏(以下、那): こちらこそよろしくお願いします。 ガ: さて……手元の資料によりますと……SH社で神姫を出す、という計画があるとか。 那: 早いですね。どこの部署が漏らしたんだ(笑) ガ: いえ、昨日の発表会でもらってきたんですが(笑) 那: あ……もうそんな時期でしたか。じゃあいいや。はい、そういうわけで、SHから神姫が出ます。スマートフォン型神姫『ヴェーヌルドライ』。その名の通り、生活の支援に重点を置いた神姫です。 ガ: いわゆる、秘書機能を重視したモデルなのですね。 那: はい。スケジューリングやGPS経由のナビ、PHS回線を使った通信機能などをデフォルト装備に組み込んであります。EDEN社からライセンス供与をいただいた正式な神姫ですから、神姫バトルにも参戦できますよ。 ガ: SHさんのような家電メーカーが武装神姫という玩具を出すというのは、正直かなり意外なんですが。 那: まあ……そうでしょうね。ただ、ウチ的には神姫は玩具としてはあまり見ていませんので……。30万越えのロボットを玩具というのは、ちょっと(笑) ガ: まあ、確かに(笑) 那: もちろん、神姫の玩具的な使い方……神姫バトルや着せ替えを否定するつもりはありません。というか、僕もやってますし。 ○神姫は究極の携帯支援ツール ガ: 那珂川さんは、いつ頃から神姫を? 那: 割と初期からですね……アーンヴァルを発売日に買ってからの付き合いですから。 ガ: 割とというか、思いっきり初期ですね(笑) 那: ええ。バトルはあまりしないので、セカンド止まりですけど。 ガ: では、その辺りから神姫の採用を? 那: それもありますし……神姫のコンセプトが、我々のやりたいことに合っていた、というのもあります。 SHはPDAの時代から携帯支援ツールを作り続けているんですが、その究極系が神姫……だと思うわけです。 ガ: 個人用の秘書、というやつですか。 那: はい。SHも喋る携帯支援ツールや、簡易AIを搭載したハイスペックPDA、スマートフォンを出しているわけですが、これはあくまでもパソコンの延長でしかなかった。超AIの搭載で音声制御は可能になりましたが、ハコ型の筐体ではそれも限界がある。 ガ: はい。 那: もちろん、ブレイクスルーとして人型の支援ツールを出そうという計画は長くありました。けれど、携帯用支援ツールとするなら、それほど大きくは出来ないし、突飛な形にも出来ない。かといって、スマートフォンやPDAの需要はあくまでニッチ需要ですから、パソコンや立体ディスプレイなどのように大がかりな予算も掛けられない(苦笑) ガ: H社のPシリーズやS社のIVOとは違う開発アプローチが必要だった、という事ですか。 那: そうです。IVOは愛玩用ペットロボ、Pシリーズは家事手伝いや介護支援ロボットとしては大変優秀だと思いますが、彼らを秘書として一日連れ歩くのは正直無理があるわけです。 ガ: Pシリーズは二メートルありますしね。 那: 電車に乗るのも別料金ですし(笑) もちろんそれが必要な大きさなら問題はないんですが……PDAの延長としてみるならば、大きさ的にはポケットに入るサイズ……十センチから十五センチが理想的だったわけです。 ガ: なるほど。神姫の大きさですね。 ○SH製神姫は百万円 那: もちろんウチにもロボット開発部門はありますが、どちらかといえばPシリーズやIVOと同系列の中型ロボット開発が中心でして、十五センチサイズの小型ロボットの開発ノウハウはほとんどありませんでした。 ガ: 企業的には、小型ロボットの開発はどうなんですか? 那: 企業としては、まずしっかりした精度と動作保証の取れる人間サイズを作って、そこから小さくしていきたいんですよ。言い方は悪いですが、オモチャを作ってるワケじゃありませんので。その辺りもあって、いきなり小さいものはハードルが高いから、作りたがらない。 ガ: だから自社開発ではなく、神姫を? 那: はい。最初は、開発部に依頼したんです。今のPシリーズをとりあえず小さくできないかって。 ガ: 無理だと? 那: さすがに無理とは言いませんでしたが……通常のAIタイプをそのまま小さくするとして、初期シリーズは一体で百万より安くは出来ないだろうと言われました。 ガ: それは……。 那: 競合相手として見たくはないのですが、その値段で出したとしても……僕だったら神姫かSRWに秘書ソフト入れて使うな、と。少しくらい精度が悪くても、気を使ってくれるし、何より可愛いし(笑) ガ: 神姫はCSCが載っている分、その辺りのAI搭載ロボットよりも段違いに優秀ですしね。 那: ええ。そんなわけで、神姫という優秀な小型ロボットが出ている現状で、これに自社開発のみで勝負するのはちょっと厳しいなと思ったわけです。オモチャに負けるようじゃ、とても売り物にはならないぞと。 ○玩具から家電へ ガ: そこで逆転の発想が出てくるわけですね。 那: もともと、SHは他社との共同戦線も得意なんですよ。PHS回線はW社さんとの共同ですし、他方面でも色々と連携を取って仕事をさせていただいています。 ガ: EDEN社も神姫の開発に関しては似たようなスタイルですね。 那: ええ。幸いにも、EDENさんはその辺りに理解のある企業さんでしたので、お話はかなりスムーズに進めさせていただきました。秘書機能重視で作りたいと言ったら「じゃあ武装神姫じゃなくて、神姫の名前だけで売りましょうよ」と言われてしまったり(笑) ガ: え?(笑) 那: さすがにそこは気が引けたので……というのは冗談ですが、武装神姫(MMS素体Ver1.0)の拡張性は非常に魅力的でしたので、その辺りの仕様はちゃんと合わせて、神姫バトルにも耐えられる仕様にさせてもらいました。 ガ: (笑) 那: あと、外装パーツやソフトウェアの開発ノウハウはこちらも携帯やPDAで十分蓄積出来ていましたので、さすがに百万より安くなってます。 ガ: だいたい、一般の神姫と同じくらいですか? 那: そうですね。SHの一発目ということで、結構頑張った価格設定に出来たと思っています。 武装セットのみも販売しますので、現行の神姫マスターさんもぜひ試していただければと(笑) ガ: 一発目ということは、後継機種も期待していいわけですか……? 那: もちろん、需要があればの話ですが。しかし、現行の武装神姫を秘書目的で使っているユーザーさんもかなりいらっしゃいますので、高機能な秘書能力を持った『ヴェーヌルドライ』の需要はあると思っています。 ガ: そうですね。僕もMMSを使っていますし。 那: 実は僕も使っていました。あ、ここ、オフレコでお願いします。SH的には怒られちゃうので(笑) ガ: (笑) それでは、今日はお話ありがとうございました。 那: こちらこそありがとうございました。 神姫のボディに家電のノウハウ。マスターと共にある神姫と、生活を支える家電製品というのは、案外と相性の良いものなのかも知れない。 もっとも、炊飯器型神姫や冷蔵庫型神姫が出るとは思えないが……。 個人的に言わせてもらえば、リモコン型神姫は、出たら便利かもしれない。 トップ
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【なぜなに武装神姫、そのよん】 「ネタが尽きてくるんじゃないかと微妙に不安な今日この頃。こんにちわ、みさにゃんです」 「ねここが燃え萌えできればそれでいいのだー!」 「いやまぁ、そうなんだけどね……あはは。さて今回はこちら」 『ねここって何でそんなに猫なの?』 「え゛ー」 「えーって、十分猫よ。まぁそれは置いといて。 神姫に個性はあると1回目で言いましたが、機種ごとにある程度大まかな性格の傾向は存在します。 天使型であればおしとやか、悪魔型であれば小悪魔的とでもいうような感じでしょうか。 それで猫型は大抵猫っぽくプリインストールされてる場合が多いようです……そのまんまです。 ちなみに例外はいくらでもあるので、貴方の所に届く神姫は標準から離れた凄い性格をしているかもしれませんね」 続く 上へ戻る
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鋼の心 ~Eisen Herz~ インターミッション06:武装神姫 閃光が奔り、ターゲットは蒸散して果てる。 焦げたようなイオン臭が去ると共に、周囲に光が戻って来た。 否。 暗がりが戻って来た、と言うべきか。 白い闇。閃光が消え失せたのを確認し、京子はゴーグルを外した。 「流石です、京子さま。素晴らしい威力だと思います」 世界初のMMSである“彼女”はそう言って微笑む。 「……後はコストパフォーマンスかな? 出来れば、一射当たり10円位で納めたいわね……」 MMSが神姫としてホビーバトルをする事になれば、当然それはユーザーに浸透させなくては話にならない。 KemotechもFrontLineも、遊びや慈善事業でこの企画を立ち上げた訳ではないのだ。 商業である以上、その座は万人に解放されなくてはならなかった。 「……問題は放電管のチャージロスね、コレを押さえられれば実費で7円切ると思うのよ……」 「収束効率を落として、蓄電量を下げるのは如何でしょうか? ……私のように汎用動作で射撃するのではなく、専用のプログラムを用いれば命中精度はもう少し落としても通用する筈です」 「やっぱそれっきゃ無いか……」 本来“彼女”は射撃を考慮したプログラムを有しては居ない。 目視での測量と、計算による非効率な射撃方法では、そろそろテストの方も限界だった。 「……お~う、やっとるね。京子ちゃん」 「……芹沢さん」 「おはよう御座います、芹沢教授」 芹沢に頭を下げる“彼女”の言葉に時計を見れば、時刻は既に朝の10時。 寝る前にちょっと、のつもりで運用試験を始めたのは既に半日前の事だった。 「……眠いわけだ……」 京子は欠伸を噛み殺して伸びをする。 「んで、どうよ? LC1の調子は?」 芹沢の視線の先には試射の的となり、半ば消失しているターゲットボードの群れ。 「……どうやら、実用まで漕ぎ着けられそうじゃねぇ?」 「はい。私もネットで調べてみましたが、最先端の軍用レーザーにも無い画期的な機構が、いくつも盛り込まれているようです」 「……まあ、出力が低いから出来ることも多いんだけどね……」 軍事転用されそうな技術は思いついても使わないようにしていた。 真紀は、きっとそれを望まないから……。 「……所で芹沢さん。FL12の試作品って、もうロールアウトしたんですか?」 「ん? 確か先週試作品が出来て、起動実験をしてた筈だけど? ……まだCSCは載せずに従来型AIの有線接続だけどね」 ふむ、と京子は考え込んで。 「……芹沢さん。FL12の試作機、2,3機貰えませんか?」 「おチビちゃんでは不満かね?」 「……レーザー砲の他にも、幾つか装備のテストをしたいんです。ブースターのテストもしたいから、出来れば4機あるとベストですね……」 「ブースター?」 首を傾げる芹沢。 「……教授。京子さまの力作を目にしたら、きっと驚きますよ」 くすくすと、顔を綻ばせ“彼女”が微笑む。 「…………」 京子がパソコンから図面を呼び出すのを見ながら、芹沢の心境は複雑だった。 (……やれやれ、ワシ形無しじゃね。……つーかもう用済みっぽい?) 自分達が年単位で築きあげて来たものを、この姉妹はいともあっさり超えてゆく。 それは、嬉しくもあり、悔しくもある不思議な心境だった。 「で、京子ちゃんは何を造ったんじゃね?」 「……羽根です」 その二日後。試作型神姫FL12は飛行型MMSとして再調整を受ける事となる。 そして程なく。 MMSの営業方針は、武装神姫としてのホビーバトルに重点が置かれることとなった。 ◆ CSCに伴う記憶障害には大きな特徴があった。 それは、記憶領域の拡大と、思考の加速、並列化。 言うなれば、愛用のパソコンからごっそりとデータが消失したようなもので、CSC患者の脳には使用可能な空白が大量に出来るのだ。 脳の処理能力は、当然のように常人を凌ぐようになる。 それは、先天性であれば『天才』と称される現象であった。 そして、その天才性はCSCの深度と比例する。 例えば。 軽度で回復してしまった少年は、常人でも珍しくない程度の天才性を持ち。 重度で固着してしまった少女は、もはや神託とでも称する他無い天才性を発揮した。 そして、自らも気付かぬ内にCSCに罹患し、一月かけて独力で回復したその少女は、世界最先端の技術を扱えるようになっていたのだった。 ◆ 「……武装神姫」 「はい、真紀さま。今後MMSは武装神姫としてバトルを中心とした展開を行っていくそうです」 真紀は、“彼女”の報告に少しだけ表情を歪めた。 「……」 「? 主よ、如何なさいましたか?」 真紀を主と仰ぐ“彼女”が、首を傾げて真紀の顔を覗き込む。 その時、病室の扉が慌しく開けられた。 「あ、真紀。私、これからちょっと研究室に行って来るね。……試作品のレーザーソードが出来たんで、カトレアに届けてくるわ」 「カトレア様ですか」 フロントラインとケモテックの、共同研究室に配置された4“人”の神姫。 その長女が、ラン科植物の名を冠する、格闘武器試験用の神姫だった。 「……あの、姉さん……」 「ん? 何、真紀? バスの時間あるから手短にね」 「…………あ、…………ん、……な、なんでも、無い……」 「……? それじゃあ行って来るけど食事、ちゃんとするのよ? 食事残すと香苗さん(看護婦さん)が心配するわよ?」 「……ん」 真紀が頷いたのを見て、京子は走り去った。 ◆ (私にも、真紀の為に出来る事がある) 京子は走る。 (私も、真紀を喜ばせる事が出来る) 脇目も振らずに走る。 (武装神姫が世界に広まれば、それは真紀の想いが世界に広がることになる) 振り返る事も無く。 (私が強い装備を作る事で、それを手伝える!!) 残されたものに気付く事も無く…。 ◆ 「主よ、宜しいのですか? この計画は、京子さまの協力が不可欠と存じますが……」 「……いいわ。姉さんは……、そうね……」 真紀は、病室の窓から病院前のバス停を見る。 「……姉さんは」 そこでバスに駆け込む京子の姿を瞳に映したまま。 「……姉さんには、敵になってもらうわ」 そう、呟いた。 インターミッション07:おしまいの日につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 最近のプラモは凄いですね。 思わずガンダムスローネ3種買って、誰もが思いつくコンパチスローネ作ったさ。 色も青で塗り直して、ご満悦。 ……ま、ALLガンダムマーカー仕上げですが何か? AC4に嵌まっている身としてはアーリヤが欲しかったのだけど売り切れで入手できず。 明日当たり遠出してでも手に入れようかと考え中。 ALCでした。
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戦うことを忘れた武装神姫 その2 焼きそばの調理にかかる。 具は冷蔵庫にあったキャベツとニンジン、魚肉ソーセージであっさり済ませることにした。 「んじゃ、野菜をよろしく。」 でんとキャベツを乗せたまな板の前に武装状態で構えるは、猫爪型のエルガ。 「千切り?みじんぎり?それとも、つま切り?」 「・・・角切りでいいってば。」 「にゃっはー、冗談ですよー。」 冗談でも勘弁して貰いたい。まぁ、そこがかわいいところなのだが。 「せぇの・・・」 小さい躰でありながら、軽々とキャベツ1/4を持ち上げ・・・ 「にゃっ! にゃっ! にゃっ! にゃっ〜!」 ざらららっ。 研爪で、あっという間に角切り完了。 「ほい!」 中華鍋を引っぱり出しつつ、片手で俺はニンジンをポンとエルガに投げる。 「うにゃぁっ!」 飛びかるや否や、あっさりと皮むき・銀杏切りが施される。 「最後はこれだっ!」 魚肉ソーセージのビニールを剥いて、エルガの前に差し出す。 エルガはさっと構えるとー 「ぱくっ。」 「え?」 もぐ、もぐ・・・ 「ごちそーさまー!」 ・・・月末の俺にとっては貴重な、魚肉ソーセージが瞬時に消失した。 つーか、お前モノ食えたのか?! 虚しい気持ちにもなるが、エルガの至福の表情を見ると、 ・・・なんか怒る気にもならない。ま、野菜焼きそばでもいっか。 日常の中で、まったりと過ごす俺と神姫たち。 しかし、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。 <その1 へ戻る< >その3 へ進む> <<トップ へ戻る<<
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戦うことを忘れた武装神姫 その1 ある日曜の昼下がり。昼飯に焼きそばを作ろうかと台所で準備をしていると。 かさっ 背後から何やら質量の小さい物が移動する音が。 と、 「・・・侵入者感知。レベル2に移行しますがよろしいですか?」 俺が振り向くより先に、テーブルに座る神姫が反応していた。 音の発生源を凝視するは、ウチが飼っている神姫の一体、吼凛型のシンメイ。 「レベル3まで許可する。 つーか、処理任せてもいい?」 「了解しました。」 俺がそう言うと、さくっと武装を装備し、蓬莱壱式を持ち出す。 シンメイが模擬弾を部屋の隅へと打ち込んだ。侵入者をおびき出すためだ。 弾を打ち込むや否や、黒い影が飛び出した。 「目標、確認しました。」 侵入者は慌てふためき、逃げようとする。相当足が速い。しかし。 「ターゲット、ロックオン・・・発射します・・・ ファイアっ!」 バシュッ! べちん!! 腕に構えた蓬莱壱式が火を噴き、侵入者を仕留める・・・も、実弾では無い。 「・・・ミッション完了。ヤマトゴキブリ一匹、仕留めました。」 自信に満ちた顔付きのシンメイの指す先には、粘着「泡」弾により捕獲されたゴキブリ。 「お見事〜! いやはや、ありがとう。助かったよ。」 「いえいえ、このくらいは楽勝です。『朝飯前』・・・と言えばいいんですか?」 「そう、正解。 シンメイもだいぶ学習したねぇ。」 「え、えへへ・・・」 照れながら武装の解除をしているシンメイの頭を、ちょいとつついた。 頬をちょっと赤らめ、頭を掻くその姿に・・・ 俺まで照れてしまった。 俺の日常の中に転がり込んできた神姫たち。 しかし、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。 >その2 へ進む> <トップ へ戻る<
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2036年 武装神姫の世界 (公式設定)について これは公式ページ内2036年 武装神姫の世界の情報をまとめたものである。 2036年 武装神姫の世界 2031年発売(神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない) 主要ユーザー層は十代後半から四十代の男性 神姫の仕様(ハードウェア) 最小構成 神姫は基本的に以下のパーツで構成され、起動後のパーツの取り外しには神姫の停止を伴う。 最小構成CSC(胸部) Core Setup Chipの略。 多数存在するCSCのうち三つを選択しセットする。(同種のCSCの複数セットが可能かは不明) CSCの組み合わせによりコアユニット、素体の基本の性格、能力に対し固体ごとの個性、差異が生じる。 コアユニット(頭部) 頭部に内蔵されるパーツ。 コアユニットの種類により基本的な性格が決まっている。 これとCSCの組み合わせにより性格が決まる。 素体(胴体部) 頭部以下、四肢も含めた胴体部 これとのCSCの組み合わせにより能力が決まる。 このパーツ(胴体部)にバッテリーが内蔵されている。 オプション クレイドル 内蔵バッテリーの充電、データ整理、PCとの通信に用いられる非接触式充電通信装置。 神姫は一日一度このクレイドル上で充電、データ整理のために"眠る"。 武装パーツ 詳細不明 価格 高性能PC程度。(最小構成、武装パーツの有無、クレードルの有無、パーツの性能、流通経路により上下すると思われる) 神姫の仕様(ソフトウェア) 神姫は起動時にオーナー登録をする。 これはMMS国際法により定められている。 オーナーは必ず個人である。 神姫一人に対するオーナーは一人である 逆に一人のオーナーに対して神姫は複数登録できる。 この結びつきは絶対的なものであり、神姫はオーナーを変えることが出来ない。 流通 神姫センター 全国主要都市に点在する「MMS-Automation 神姫」を扱う専門店。 神姫、武装パーツの購入、修理を行うことが出来る。 武装神姫バトルを中心としたアミューズメント筐体も設置されている。 MMSショップ 神姫センターとの違いは不明。 おそらく神姫以外のMSSの取り扱いやアミューズメント筐体の有無だと思われる。 大型家電量販店 神姫、パーツの購入、修理が可能。 ただし上記の二つと違い専門に扱っていないのでサービス質は多少落ちると思われる。 アミューズメント 設置場所 神姫センター、アミューズメント施設等 コンテンツ 武装神姫バトルがメインコンテンツだと思われる。 ほかにも数種類存在するもよう。 武装神姫バトル 2032年から稼動、2036年現在バージョンアップを重ね人気アミューズメントとして定着。 筐体 テーブル状の台の上に透明の直方体のカバーが付いた筐体。 カバー側面に神姫出入り用の扉がある。 筐体上方の天井に吊り下げ式モニター有り(オプション?) オーナー用の椅子二台有り(オプション?) 仕様 バーチャルデータではなく実機を戦闘させる。 レギュレーション 以下の二種類が存在する オフィシャルバトル "武装神姫バトル管理協会(略称神姫BMA)"によって設定されたクラス分けとレギュレーションに則り行われる フリーバトル クラス分け、レギュレーションによらない自由に行われるバトル
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戦うことを忘れた武装神姫 その3 珍しく早く帰宅できたので、玄関先でバイクの点検整備。 ワイヤ、オイル類のチェック、グリス塗り込み等々・・・うむうむ、良い良い。 「・・・何をされているんですか?」 工具箱の上に、アーンヴァル型のイオがいつの間にか腰掛けていた。 「見ての通りだよ。俺の愛車の整備。」 「マスターはマメですね。」 「マメっつーか・・・しばらくほっらたかしだったからね。いい加減可哀想で。」 「この子も、マスターに愛情を存分に注がれているんですね・・・。」 「愛情・・・でいいのかなぁ、この場合も。」 「いいんです、きっと。」 そう言いながら、そっと月明かりにイオの笑顔が浮かぶ。 柔らかな笑顔に、俺もほっと一息。 「うーん、イオもずいぶんと成長したねぇ・・・。来た頃なんて、まずひとりで 外に出て来ることなんか無かったのに。」 整備の仕上げとして、余分なチェーンオイルを拭き取りしながら声をかけた。 「だってマスターが・・・ 外の世界の広さを教えてくれたから・・・」 と、ひょいと飛び上がり、イオはバイクの上に移動するハズだったのだが。 「え・・・きゃっ!!」 バイクのブレーキホースに足が引っかかって勢い良く進むベクトルが変わる。 ぐりん。 ごいん。 よりによってタンクの金属部にバーニア噴射状態で突撃、頭強打。 もんどり打つように落下した先には・・・ 真っ黒のウエス。 も゛ふ。 廃棄直前で、べっとべとのウエスの上に、狙いすましたかのように落下したイオ。 「う、うえぇ・・・またやってしまいましたぁ・・・。」 真っ白なボディが、繊細な顔が、油ででろんでろんになってしまった。 ヘッドユニットも斜めにずれて、今にも泣き出しそうなイオの顔に・・・思わず ドキッとしてしまった。 いかに学習が進んでも抜けないから天然、か・・・。 まぁ、そこがこいつのチャームポイントなんだよね。 戦場には赴かず、洗浄される神姫がいる。 そう、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。 <その2 へ戻る< >その4 へ進む> <<トップ へ戻る<<
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よみがな:ぶそうしんき 分類:玩具 説明文 KONAMIより2006年から発売されているメカ少女のアクションフィギュア。 ゼロスレシンクロニシティにより一部住人の間で人気。 高い組み換え拡張性を有しており、シリーズ内での組み換えや別商品の流用などに優れている。 また、現物のフィギュアだけでなくネットゲームにも対応しており、購入したフィギュアに付属している武装神姫アクセスコードにより、オンラインのジオラマスタジオとバトルロンドを無料で利用できる。 ジオラマスタジオとは、3D空間にポリゴンで描かれた神姫をカスタマイズし、好きなポーズでスクリーンショットを撮れる新時代のジオラマシステム。 バトルロンドは武装を設定し指示を出して相手神姫と戦わせる対戦ゲーム。 武装神姫は毎シリーズ(2キャラ)ごとにゲストデザイナーによりキャラクターがデザインされる。 そのゲストデザイナーとして我らが鉄乃巨刃氏を推す声も少なくない。 実際に鉄乃巨刃氏を望む声が玩具板「■コナミ_武装神姫_>>PART_29」の 1000を取ったこともある。 ちなみに神姫スレはそれなりに変態性が強い。 また、他スレでゼロスレネタを使う時は、そこの住人に迷惑をかけないよううまく溶け込むようにしよう。 要は、わりとお仲間。 公式サイト 武装神姫
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武装神姫公式ページ 「武装神姫BATTLE RONDO」スレ まとめwiki 武装神姫オンライン サービス終了 2011年8月31日 13 00をもって 武装神姫バトルロンド・ジオラマスタジオが終了することが 公式に告知されました。終了までの日程は以下のとおり ・5月31日 13 00 プレミアム期間中のプレミアムチケット購入を停止 ・6月30日 13 00 神姫ポイント販売終了 ・7月31日 13 00 プレミアムチケットの販売終了 ・8月31日 13 00 サービス終了 http //www.shinki-net.konami.jp/if_completion.html